20年前に活動休止した伝説の演劇ユニット「茶坊主」代表の陸奥賢が、新作「道頓堀心中冥途往来」を20年ぶりに書き下ろし!舞台は大阪・下寺町のとあるお寺。心中した若者を中心に生者と死者が行き交う艶笑喜劇!
これを実際に下寺町のお寺である浄土宗應典院にて戒田竜治(満月動物園)の演出で上演!各回終演後には、仏教者および演劇人をゲストに招いた拡大アフタートーク的シンポジウムを開催し、お寺とお芝居の艶やかな関係を「大阪七墓巡り復活プロジェクト」を主宰するなど観光家として活躍する陸奥賢がひも解きます。
舞台は大坂。宝永年間。奉公先の家があまりにも仲が悪く、一緒に添い遂げることができないと悲嘆した六兵衛とお妙は心中を企てる。フグを食べて、道頓堀川に飛び込んだが、結局、お妙だけが死んでしまった。
葬式をするお金もないので六兵衛は友人の僧侶の天善に供養を頼む。天善はしぶしぶ葬式を引き受けるが、じつは女性の死体の髪の毛などを遊郭に売って儲ける悪徳僧侶だった。
そんなことを知らずに、お妙の髪の毛を買った南地の遊女の和泉は、ひょんなことで六兵衛と出逢うが、六兵衛はやけに和泉の髪の毛にこだわる。気味が悪いと思った和泉は天善に会って髪の毛の主は誰か?と問いただすと、じつは亡くなった恋人のお妙の髪の毛だったと告げられる。
和泉は六兵衛のお妙に対するあまりの恋の一途さに惚れてしまう。なんとかしてお妙を忘れさせることはできないか?と天善に相談すると、お妙の死体を動かして、幽霊として化けて出して、六兵衛に新しい恋をするようにけしかけようとする。六兵衛はすっかり騙されて、お妙を忘れることにし、新しい恋人として和泉と懇ろになる。ところが、六兵衛がお妙を復活させようと用意していた反魂香が効いて、お妙がほんとうに幽霊として復活する―。
出演
白井宏幸
(ステージタイガー)
髙道屋沙姫
(かまとと小町)
ルーデルマン大地
(遊劇舞台二月病)
浦長瀬舞
(劇団冷凍うさぎ)
河上由佳
(満月動物園)
殿村ゆたか
(Melon All Stars)
近藤ヒデシ
(COMPLETE爆弾)
声の出演
佐々木ヤス子
應典院寺町倶楽部主催事業
第70回寺子屋トーク
演劇公演とトークシンポジウム
脚本:陸奥賢
演出:戒田竜治(満月動物園)
2018年
6月2日(土)17:00
6月3日(日)11:00/16:00
※受付・開場は開演の30分前
※各回終演後にはアフタートーク的シンポジウムあり
2日17:00 秋田光彦
3日11:00 佐々木ヤス子・泉寛介
3日16:00 秋田光軌、出演者
浄土宗應典院 本堂
大阪府大阪市天王寺区下寺町1-1-27
*日時指定・自由席
<一般>
前売 2,800円
当日 3,000円
ペア 5,000円(前売のみ)
寺町倶楽部会員 2,000円
<まち歩き付チケット>
前売 3,500円
当日 3,700円
ペア 6,400円(前売のみ)
寺町倶楽部会員 2,700円
*2018年4月7日10:00
ご予約受付開始!
各回終演後には、仏教者および演劇人をゲストに招いた拡大アフタートーク的シンポジウムを開催!!
應典院は、演者の後ろには阿弥陀如来さまがいて観客の後ろには墓地に眠る無数の死者がいる。阿弥陀如来さまと、演者と、観客と、死者の視線が、まなざしが、声が、いくつも交感する四層構造になっている。
日本の演劇史上はおろか、世界の演劇史上でも稀有な劇場空間であるという認識のもと、下寺町の寺院を舞台とした脚本『道頓堀心中冥途往来』を上演します。
死者と生者が交感する物語を通じて、「應典院とはなにか?」「應典院で演劇をするということはどういうことか?」、そして「宗教と演劇の合一」という大きなテーマに挑みます。また、「應典院とは、一体、いかなる場所であるのか?應典院で演劇をやるとは、一体、どういうことなのか?」を考える宗教者および演劇人のトークシンポジウムを同時開催し場を深めます。(ホスト役:陸奥賢・戒田竜治)
Profile ■ 1955年大阪市生まれ。1997年に劇場型寺院應典院を再建。以後20数年にわたって、『開かれたお寺』づくりを試み、地域協働に取り組む。相愛大学人文学部客員教授、アートミーツケア学会理事。著作に『葬式をしない寺』『仏教シネマ』(釈徹宗氏との共著)、編著に『生と死をつなぐケアとアート』など。
Profile ■ フリーの役者。実家が800年続く由緒正しい寺なのにも関わらず、煩悩にまみれて育ってしまう。神戸大学 発達科学部部 人間表現学科卒業。在学中より演劇活動を開始。off-Nibroll、桃園会、劇団壱劇屋、劇団ガバメンツ、かのうとおっさん、劇団レトルト内閣など多数舞台に出演。京都ノンバーバルパフォーマンス『ギア-GEAR-』のドールパートでレギュラー出演中。
Profile ■ 1980年生まれ。劇団baghdad caféの脚本・演出担当。2005年、第3回近松賞優秀賞受賞。2017年、應典院寺町倶楽部主催シアトリカルフォーラム戯曲×恋愛『愛情マニア』構成・演出・進行。大阪現代舞台芸術協会理事。應典院寺町倶楽部執行部役員。應典院舞台芸術祭Space×Drama×Next制作委員長。会社での役職は次長。
Profile ■ 1985年、大阪生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士前期課程(臨床哲学)修了。仏教のおしえを伝えるのみならず、哲学対話や演劇的手法を交えて、人が死生への問いに取り組み、主体的に「いのちの物語」を演じられるように活動している。「New踊り念仏探究会」「彼方へ思考を飛ばすための巡業読書会」主宰。
まち歩きプロデューサーである作者にして観光家・陸奥賢による、作品の舞台「下寺町」「宗右衛門町(花街)」「千日処刑場」を巡るまち歩きを、関連企画として開催!
公演を観る前に楽しむもよし!観てから楽しむもよし!歩き慣れた風景でも見方を変えてしまう、その“観光話芸”は聞きごたえ満点!ぜひご参加ください。
● 5月13日(日)
● 5月27日(日)
● 6月10日(日)
各日14:00(雨天決行)
浄土宗應典院 1階ロビー
各回20名
1,500円
*まち歩き付チケットだと800円お得!
*まち歩きのみ参加ご希望の場合は下記メールフォームから。
Profile ■ 1978年大阪生まれ。2007年に堺のコミュニティ・ツーリズム企画で地域活性化ビジネスプラン「SAKAI賞」を受賞。「大阪七墓巡り復活プロジェクト」「まわしよみ新聞」「直観讀みブックマーカー」「当事者研究スゴロク」「歌垣風呂」「劇札」などを手掛ける。應典院寺町倶楽部執行部役員。著書に『まわしよみ新聞のすゝめ』。
Profile ■ 1976年生まれ。愛媛県出身。劇団ダイナマイト遊劇鯛、劇団カオス、becquerel-0などを経て、1999年満月動物園を旗揚げ。 以来、上演全作品において演出を務める。2004年『庭園楽曲』で應典院舞台芸術祭space×drama2004優秀劇団選出。應典院での演出作品は20作品以上を数える。2018年4月より、應典院寺町倶楽部事務局長。
舞台監督=塚本修(CQ)
舞台美術・小道具=竹腰かなこ
衣裳=植田昇明(kasane)
舞台効果=toy-2
制作=前田瑠佳(エイチエムピー・シアターカンパニー)
主催=應典院寺町倶楽部
協力=ステージタイガー、かまとと小町、劇団冷凍うさぎ、遊劇舞台二月病、満月動物園、Melon All Stars、CQ、kasane、エイチエムピー・シアターカンパニー、竜崎だいち(羊とドラコ)、浄土宗應典院
浄土宗應典院
* 地下鉄堺筋線「日本橋駅」/近鉄線「日本橋駅」8番出口より東へ徒歩7分
* 地下鉄谷町線「谷町九丁目駅」/近鉄線「近鉄上本町駅」3番出口より西へ徒歩8分
* 地下鉄御堂筋線・四つ橋線・千日前線「なんば駅」/近鉄線「近鉄難波駅」/南海線(南海電鉄)「なんば駅」から 千日前通 徒歩20分
〒543-0076 大阪府大阪市天王寺区下寺町1-1-27
浄土宗大蓮寺塔頭 應典院
TEL 06-6771-7641
浄土宗應典院は、大蓮寺三世誓誉在慶の隠棲所として1614年に創建された大蓮寺の塔頭寺院です。1997年に再建される際、一般的な仏事ではなく、かつてお寺が持っていた地域の教育文化の振興に関する活動に特化した寺院として計画され、〈気づき、学び、遊び〉をコンセプトとした地域ネットワーク型寺院として生まれ変わりました。
それから20年、市民の学び、癒し、楽しみの場所としてお寺が活かされるよう、21世紀のお寺のモデルを創造すべく、多くの方々と共に多彩な挑戦を実践して参りました。
それは、教育・福祉・芸術が公共サービスとして提供されることが当然となった現代において、少なくとも近世まではお寺が地域生活の基盤施設として役割を果たしてきたという原点への回帰に他なりません。そのため、應典院は檀家制度を拠り所にせず、NPO「應典院寺町倶楽部」の会員と協働しながら、各種の事業を展開しています。
*2018年4月7日10:00
ご予約受付開始!
應典院寺町倶楽部は、浄土宗應典院の理念に賛同し、「寺院空間を活用した諸活動を通じて、いのちに対する〈気づき〉を育み、人々が互いのちがいを越えて存在を認め合う、共生社会の創造」を目指して活動しています。
應典院寺町倶楽部には様々な方にご入会いただけます。
活動を支援したい方。各種イベントにご参加したい方。サポートスタッフとして活躍したい方、様々な課題を一緒に考え行動する仲間を募りたい方、自らイベントや倶楽部の運営を企画し実現していきたい方。専門分野、興味のある分野、信仰・宗派も問いません。
應典院寺町倶楽部の会員になって「しないといけないこと」はなにもなく、「できること」しかありません。一緒に「いのちの文化」を育んでいきませんか?。